会津で田舎暮らし-その4 春の訪れを告げる山菜「ふきのとう」狩り

春到来!3月初旬、雪の下で静かに春を待っていた「ふきのとう」が芽を出し始めました。清々しい香りと、ほのかな苦味を味わえるふきのとうは、天ぷらにして良し、おひたしにして良し、ふき味噌にして良しと、いろんな料理に使えます。今回は会津のとある田舎集落で、ふきのとう狩りにでかけました。

田んぼのあぜ道を散策

日本全国どこでも採れるふきのとうは、山の斜面や河川の土手など、水が溜まりやすく風があまり強くないところを好みます。いっぱい芽を出し始めたという情報をお義父さんから聞き、今回は裏庭の田んぼのあぜ道を散策することに。2019年の会津は今までに経験したことのないような暖冬で、3月初旬にここまで雪が溶けたのは初めてだそうです。

ふきのとうは、こういう雪解けの水が溜まりやすく日陰になりやすい斜面を好みます。遠くから見ただけでは見つけにくいので、側溝に落ちないよう注意しながら近づいて探しましょう。

つぼみが開ききっていないものが美味

斜面に目を凝らすと、ありました!ふきのとう!元気に力いっぱい咲いています。つぼみが開き、きれいな芽が顔を出しています。ふきのとうというと、この写真のようなイメージが強いですが、食べるには成長しすぎで苦味が強いとのこと。もうちょっとつぼみが閉じたものを選びましょう。

あたりを見渡すと、いたるところに生えています。この写真の開き具合がギリギリ!これ以上開くと成長しすぎです。

採る時は根本から。手で採れますが、結構しっかり根付いているので、鎌などで刈り取る感覚で採ると良いでしょう。

家族みんなで夢中になっています。今回は実家の田んぼのあぜ道で採りましたが、ふきのとう狩りをする際は、くれぐれも他人の土地に勝手に入らないようにしてください。また、次の人のためにも採りすぎないようにするのがマナー。斜面に生えていることが多いので、転落にも注意してくださいね。

たくさん採れました!ふきのとうの清々しい香りが広がります。よく洗い、根本を切り落とし、アクが強いので水にさらしておきましょう。

ふきのとうはやっぱり天ぷらが一番!

いろんな食べ方があるふきのとうですが、おすすめの食べ方はやっぱり天ぷら!サクサクの衣、独特の香りと食感、苦味も抑えられる王道の食べ方です。アク抜きのための下茹でも必要ないのでひと手間減ります。

そしてその天ぷらを、お蕎麦と一緒にいただきます。お義父さんが打ちたてのお蕎麦を用意してくれました。このお蕎麦も、畑で採れた蕎麦の実を使って作ったそば粉100%のもの。田んぼのあぜ道で採れたふきのとうと、畑でとれた蕎麦を使った自給自足天ぷらそばです笑。ごちそうさまでした!お義父さんのそば打ちの様子はこちらから↓

●会津で田舎暮らし-その3 畑で採れた蕎麦で年越しそば作り

4月、5月になればタラの芽にウド、ゼンマイにコシアブラなどなど、いろんな山菜採りが楽しめます。これらも実家の裏庭で採れるのでまた記事にアップしようと思います。