夏の「五色沼湖沼群」をハイキング。お子様連れでも安心・帰りはバスで楽チン♪

青や緑、赤といった色とりどりの変化を見せる五色沼。季節や天候、太陽の位置などによっても様々な色の変化を楽しめます。アップダウンはそこまでなく、距離も約3.6kmと比較的短いのでお子様連れでも安心。スタート地点の毘沙門沼(or 柳沼)まで車で行くことができ、帰りはバスでスタート地点まで戻ることができるので楽チンです。そんな五色沼の夏のハイキングを楽しんできました。

特別な装備は必要なし。約3.6kmの簡単なコース

五色沼は大小様々な沼で構成されていて、ハイキングコースは約3.6km、約1時間〜1時間30分でまわれます。高低差もほとんどなく、女性やお子さんでも安心してハイキングできます。

毘沙門沼→柳沼のコースと、柳沼→毘沙門沼のコースがあり、どちらの出発地にも駐車場、路線バスがあります。片道を歩き、帰りはバスで帰ってくるのが、体力的にも時間の面でもおすすめです。

毘沙門沼からスタート

今回は毘沙門沼からスタートしました。駐車場も広く、レストランやお土産店・ホテルもあるので毘沙門沼からスタートする人が圧倒的に多いです。ただ、反対側の柳沼スタートの方が下り坂が多くなるので、少しでも体力を温存したい方は柳沼からスタートしても良いでしょう。

こちらが毘沙門沼。エメラルドグリーンの沼に磐梯山が映えています。ボートを楽しんでいる方も多くおられました。

ハート模様の鯉がいるそうです。よかったら探してみてください。横の売店にたい焼きならぬ鯉焼きが売っていました。

こちらは貸しボートの料金。

ボート乗り場の横を通り過ぎると、ハイキングコースの入り口があります。夏のハイキングの場合、服は軽装でいいと思いますが、ところどころ岩場があったり、ぬかるんで滑りやすいところがあるのでサンダルやヒールのついた靴はやめたほうがいいでしょう。

少しあるくと鯉の群れが。この中にはハートの鯉はいませんでした。水をきれいに保つため、餌などは与えないでください。

滑りやすい岩場があったり多少のアップダウンがあります。

やっぱりここにもありました、熊出没注意! 不安な方は熊よけの鈴をご用意ください。毘沙門沼側のスタート地点にある裏磐梯ビジターセンターでレンタルもしています。

「赤沼」に到着

真っ赤な沼を想像した方には、少しがっかりかもしれません。沼自体が赤いのではなく、周りの草木が鉄分で赤く染まることからこの名がつけられたそう。確かに沼の周りが赤く染まっています。

青・赤・緑の3色に輝く「みどろ沼」

次に現れたのが「深泥(みどろ)沼」。奥から青・赤・緑の3色にきれいに分かれています。これは見事!生えている草木の種類、光の当たり方、水深などの違いでこのような見え方をするそうです。

青白く光る「弁天沼」

さらに歩みを進めると、突如視界がひらけたところに大きな「弁天沼」が現れました。適切な表現ではないかもしれませんが、水色の絵の具を溶かしたような、本当にきれいなターコイズブルー!!太陽の光に照らされて青白く光る姿はとても神秘的。この写真よりも実際に目で見るほうがもっと青かったです。

ここよりも青い色とされている「青沼」というのが弁天沼の少し先にあるのですが、雨の影響なのかこの日は少し濁っていてきれいには見えませんでした。弁天沼よりも青い「青沼」…次こそは見たいものです。

見逃さないように注意!!「瑠璃沼」

次に見えてくるのは「瑠璃沼」。その名の通り、とてもきれいな瑠璃色をしています。弁天沼もきれいな青色でしたが、ここは沼が木々に覆われていて風の影響を受けにくいのか、水面が波打たずまるで鏡のよう。条件がよければ、森の向こうにある磐梯山が水面に反射し、「逆さ磐梯山」が見えるそうです。

気をつけなければいけないのがその場所。途中、名前が書かれた看板はあるのですが、進路が示されていないので別の沼と勘違いしてしまいがち。整備された道とは逆方向のなので注意が必要です。瑠璃沼を見落とす人は結構いるみたいで、私も最初に訪れたときは見逃しました。

この道を行きます。奥に見えるのが展望台。この展望台まで行かないと沼が見えません。隠しダンジョンを見つけたときのような感動があります。

コースの終点「柳沼」

約3.6kmのコースの終点、「柳沼」です。こちらもきれいな沼なのですが、深泥沼や弁天沼、瑠璃沼と比べると色の面では少し見劣りします。ただ、水面は穏やかで紅葉がとてもきれいな場所のようですので、次は水面に映り込んだ紅葉を見に、秋に来てみようと思います。

帰りはバスで

そのまま同じ道を引き返してもいいですが、疲れた方や観光の時間が限られている方はバスでスタート地点に戻るのが良いと思います。

本数はそんなに多くないのでご注意を。「五色沼入口」で降りてください。料金は一人250円。

五色沼の歴史

最後に五色沼の成り立ちついて。1888(明治21)年に起きた小磐梯の山体崩壊によって川がせき止められ、その後、一部が沼となって残ったのが五色沼です。この時の被害はとても甚大で、戦争以外の平時ではじめて日本赤十字が活動を行ったそうです。きれいな景色の背景には悲しい歴史があるのですね。

五色沼入口(毘沙門沼側)へのアクセス

今回は裏磐梯ビジターセンターに車を止めてハイキングをしました。

●裏磐梯ビジターセンター

【住所】〒969-2701福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峰1093

【電話】0241-32-2850

【駐車場・公衆トイレ】24時間 無料
※多目的トイレおよび障害者専用駐車場(3台)あり