福島への移住が安くなる!交通費だけでなく移住の不安をしっかりサポート

2018年9月に福島県へ移住をしてから、半年が経ちました。はじめての春を迎え、生活にも慣れ、福島の魅力をより一層感じている今日このごろです。

田舎暮らしに憧れる方が増えたり、自由な働き方への理解が広まってきているからか、私の周りでも福島県外から移住したという方が増えてきたような気がします。

でも、いざ移住をしようと思い立っても不安に感じる方も多いハズ。そこで今回は、これから福島県への移住を考えている方に向けて、移住の費用を抑えるだけでなく、不安な面をサポートしてくれる「ふくしま移住希望者支援交通費補助金」を、私の実体験をもとに紹介いたします。

移住に係る交通費を一定額補助

「ふくしま移住希望者支援交通費補助金」は福島県が行っている補助金制度です。私が利用させていただいたのは2018年9月でした。名前にもあるとおり“移住希望者”を支援するものなので、必ずしも移住をしなければならないわけではありません。いろんな移住候補地があり、下調べとして訪れた場合でも条件をクリアすればOKです。

●福島県HP「ふくしま移住希望者支援交通費補助金」

ここでの詳しい制度の説明は省きますが、ざっくりお伝えすると、

①福島県外から移住してくる人が対象

②現地での移住に向けた活動(検討含む)をすること

③移住を検討している市町村の担当窓口等と、民間事業者に行く

④福島県からの距離や交通手段によって一定額を補助(大阪から飛行機で行く場合は26,000円/1人・1年度につき1回)

ちょっとめんどくさいかも、と思う方もいるかもしれませんが、移住に向けた活動を普通に行えば大体条件はクリアします。では私がどのうように申請したか、順を追って説明していきましょう。

15日前までに活動計画書をメールで送付、5日前までに面談

【出発の15日前まで】

まずは活動計画書を提出します。「え〜、計画書?めんどくさいな〜」と思うかもしれませんが、そんなに大したことは書きません。名前・住所・年齢・同行者の有無などの基本情報と、現地での活動予定くらいです。

現地での活動予定も、私の場合は「現地での家探しとコワーキングスペースの視察」くらいしか書きませんでした。エクセルで直接記入できるので、それをそのままメール送付で完了です。

【5日前までに面談】

書類送付後、移住推進委員の面談があります。基本、東京都内で行うみたいなのですが、私は大阪に住んでいたので電話で簡単に済ませました。こちらの事情もちゃんと考慮してくれますので、おそらくどこに住んでいても電話ですませてもらえると思います。

ちなみに、私がこの制度を知ったのは、移住のための家さがしをしようとした出発日の3日前でした。申請の15日前までをとっくに過ぎてるけど…と思いながらダメもとで福島県の事務所に電話すると「じゃあ今から書類を送ってください。」とすぐにOKの返事が。その日のうちに電話での面談まで済ませました。

福島県としてはもちろん移住をして欲しいでしょうし、親切でウェルカムな雰囲気を感じました。期限を過ぎてしまっていたら一度相談してみるといいでしょう。そうそう無下にはされないと思います。

移住コーディネーターを活用しよう

「それでも面談はめんどくさいな〜」「やっぱり自分でいろいろ探すよ」と思われるかもしれません。もちろん、ちゃんと条件にあっているかを判断するための面談ではありますが、きちんとお話を聞いてみる価値はあります。

それは、この面談のタイミングで「移住コーディネーター」の方を紹介してもらえること。福島県の各地域にはそれぞれ移住コーディネーターが在籍していて、その土地で生活していく上でいろんなアドバイスをくれます。

また、補助を受ける条件のひとつでもある「③移住を検討している市町村の担当窓口等に行く」もクリアできます。私は会津地方県中地域(郡山など)の2人のコーディネーターにお会いすることにしました。

福島県へ到着後、移住コーディネーターの方にお会いし、福島に住む上でいろんなアドバイスをいただくことに。特に目からウロコだったのが、行政上の支援制度。移住コーディネーターの方々は福島県の職員なので、移住者や事業を行う上での補助のことなど、自分ひとりでは調べられないような情報を教えてくれました。

また、私の場合はフリーランスとして現地で活動するので、拠点となるコワーキングスペースを紹介いただいたり、企業の代表の方などを紹介してもらいました。県職員の方ともなるととても顔が広く、福島で仕事を広げていくための後押しをしてくれます。

県内での移住者同士の交流会を開いてくれたり、福島での活動を支えてくれる貴重な存在です。

生活の拠点となる家探し

翌日、住まいを探すことに。「②現地での移住に向けた活動(検討含む)をすること」「③移住を検討している市町村の民間事業者に行く」をこれでクリアすることができます。これですべての条件を満たしました。

今回は郡山に住むことでほぼ決定。いろんな不動産事業者がありますが、地元密着型の郡中GROUPさんで探すことにしました。引っ越しマニアの私にとって、大手フランチャイズはどうも信用できないところがありまして。。。

郡中GROUPさんはとても親身になって接してくれる不動産会社です。いい意味でぐいぐいと営業活動をしてこないので、自分のペースで家探しをすることができました。大阪に戻った後も、電話やメールだけで契約関係をスムーズに行ってくれたのも◎。

名刺はきちんといただきましょう。訪れたときの証明として、申請のときに使用します。

大阪からだと26,000円/1人。2人で52,000円も補助!

活動を終えたら、10日以内に報告書をメールで提出しましょう。そんなにたくさん書かなくてもいいですし、活動した通りに記入していけばいいので苦にならないはずです。

その後、交通費の領収書や訪れた場所の担当者の名刺などのコピーと申請書をメールで送ります(私はスマホで撮った写真を送りました)。以上で手続きは完了。後日、指定の口座に金額が振り込まれます。

大阪から飛行機で行く場合は、1人あたり26,000円も交通費が支給されます。そして一緒に訪れた家族の分まで支給され、今回は妻と二人で訪れたので合計52,000円が戻ってきました!これだけまとまった金額が戻ってくると嬉しいですし、移住のハードルが少し下がりますよね。

大阪以外からの交通費一覧はこちらをご確認ください。福島空港を利用すると上限が5,000円加算されますよ。

私はほぼ移住するつもりで訪れましたが、先にも言ったとおり、必ずしも移住をしなければならないわけではありません。「ちょっと移住を考えてみようかな、交通費が出るし。」くらいの気持ちで訪れてみてください。その際に今回の記事が参考になれば幸いです。