湯の花の量がすごい!青白く光る秘湯・高湯温泉「吾妻屋」

東北の冬といえば温泉!その中でも、秘湯という名がぴったりの温泉が福島市にある高湯(たかゆ)温泉です。吾妻連峰に囲まれ、福島市の中心街を山の上から見下ろすことができる高湯温泉は、開湯400年の歴史を誇る名湯。

周りにはいろんな旅館が立ち並びますが、今回はNHKの番組「美の壺」でも大きく取り上げられた旅館「吾妻屋」で雪見温泉を堪能してきました。

余計なものは何もない、温泉と自然だけ

福島市の中心街から車で約30分、山道を進んでいったところに高湯温泉はあります。高湯温泉に近づいてくると、車の窓を閉めていても硫黄の匂いがするほど成分の強い温泉です。到着すると、いたるところで湯気があがっていて温泉街らしい風情を全身で感じることができます。

高湯温泉には「一切の鳴り物を禁ず」というしきたりがあるように、歓楽街にあるような飲み屋やレジャー施設などは全くなく、売店すらありません。山々に囲まれた自然の中で、小鳥の囀りと温泉の流れる音だけを楽しむのがここのスタイルです。

今回宿泊する旅館「吾妻屋」の外観。明治を代表する日本の歌人「斎藤茂吉」が滞在し、歌を書き残していったとか。

歴史を感じさせる落ち着いた館内

歴史を感じさせるエントランス。斎藤茂吉の書などが飾られています。素晴らしいお人柄の女将さんが丁寧に館内の説明をしてくれて、奥に見えるコーヒーも無料でいただけますよ。

出典:吾妻屋

こちらがお部屋。豪華さはないですが、温泉宿らしい落ち着いた雰囲気が心をなごませてくれます。

窓から見える雪景色。冬の温泉宿ならではの天然の冷蔵庫です。奥には福島市街を一望できます。

まずは貸し切りの露天風呂へ

夕食の前に露天風呂へ行きましょう。歩道の下には温泉が流れているので雪が溶け、湯気があがっています。

まずはこちら、貸切の露天風呂「風楽」です。吾妻屋には貸切露天と共同露天、貸切内湯と共同内湯の4種類のお風呂があります。

青白く光る雪見の露天風呂!最高の贅沢です。この露天風呂は貸し切りなのに特に予約は必要なく、深夜以外はいつでも家族・カップルで入ることができます。3つの貸切露天風呂があり、10組しか宿泊していないので大体どこかは空いています。

吾妻屋では日帰り入浴はしていません。宿泊者だけが入浴できるのでとても空いていて、静寂の中で温泉を楽しむことができます。

ものすごい湯の花!絶景の露天風呂へ

次は共同の露天風呂・岩風呂「山翠(さんすい)」へ。さらに上へと進み、より源泉へ近づきます。

まさに絶景。。。

青白さがより際だっているように感じます。雪の積もった静かな山の中で、温泉が流れる音だけが聞こえます。

驚くべきは湯の花の量!底を手ですくうと、どっさりとれます!おもわず肌にぬりぬりしてしまいました。NHKでも紹介されていましたが、湯守りである館主が強すぎる成分の源泉を程よく空気にさらし、優しい湯にしているのだとか。効能は神経痛やリウマチ、切り傷や皮膚病などです。

こちらの露天風呂は日の出から日没までの入浴時間となりますのでご注意ください。

内湯もすごい

湯気であまりキレイに撮れませんでしたが…内湯ももちろん源泉かけ流し、乳白色の湯です。こちらで体を洗いましょう。24時間、いつでも自由に入れます。

内湯にも貸切風呂があります。こちらだけ予約制となりチェックインの時に時間を指定します。入浴時間は40分です。

お風呂のあとはお待ちかねの夕食♪地元・福島の食材を使った贅沢なお料理です。

夜の露天も最高ですね。1回10分〜30分程度の入浴を何回も繰り返すのが効果的だそう。私は4回くらい入りました。きちんと水分補給も忘れずに。もう体中から硫黄の匂いがプンプンします。あ〜〜幸せでした。

高湯温泉のオススメの宿。日帰り温泉ができるところも

今回ご紹介した吾妻屋以外にも、高湯温泉には歴史と風情のある旅館がたくさんあります。日帰り入浴ができるところや公衆浴場もあるので参考にしてみてください。


●吾妻屋

今回ご紹介したお宿。

【住所】〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯33

【電話】024-591-1121

【HP】https://www.tamagoyu.net/

【日帰り入浴】不可


●旅館 玉子湯

創業150年を迎える老舗の旅館。茅葺きの湯屋が自慢

【住所】〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯7

【電話】024-591-1171

【HP】https://www.tamagoyu.net/

【日帰り入浴】800円(小人500円) ※午前10時30分〜午後2時までの受付


●花月ハイランドホテル

福島市街の夜景を一望できる大きなホテル

【住所】〒960-2261 福島県福島市町庭坂字神の森1-20

【電話】024-591-1115

【HP】https://www.tamagoyu.net/

【日帰り入浴】700円(小人350円) ※10:30〜21:00までの間で1〜2時間利用


●安達屋

大露天風呂とノスタルジックな館内が魅力

【住所】〒960-2261 福島県福島市町庭坂字高湯21

【電話】024-591-1155

【HP】https://www.tamagoyu.net/

【日帰り入浴】750円(小人400円) ※1時間以内、午前10時〜午後1時までの受付、火・金曜日は清掃のため不可


●高湯温泉のんびり館

【住所】〒960-2261 福島県福島市町庭坂高湯14-1

【電話】024-592-1126

【HP】https://www.nonbiri-onsen.com/takayu/

【日帰り入浴】700円(小人350円) ※前10時から午後2時までの受付


●共同浴場「あったか湯」

日帰りのみの共同浴場。料金の安さも魅力

【住所】〒960-2261 福島県福島市町庭坂高湯25

【電話】024-591-1125

【HP】http://www.takayuonsen.jp/attakayu/

【料金】250円(小人150円)

【営業時間】9:00〜21:00

【定休日】木曜日