馬肉文化の町・会津坂下「竹原」の馬刺しと名物どてちん丼

会津は馬肉(さくら肉)が安く・おいしく食べれる場所として知られています。中でも会津坂下町は、馬の競り場があったことから馬肉を食べる文化が古くからあり、町内には新鮮なさくら肉をいただけるお店が数多くあります。

そんな会津坂下町にある、新鮮なさくら肉を扱う精肉店「竹原」で馬刺しと名物「どてちん丼」をいただいてきました。

精肉店だから提供できる、新鮮なさくら肉と希少部位

会津若松市の隣に位置する会津坂下町は、米などの農業が盛んなのんびりとした田舎町です。旧越後街道の交通の要として栄えたことから馬と人とが密接に関わり、自然と馬を食する文化が広まったようです。

そんな会津坂下町の中心街から1本道路を入ったところに、さくら肉専門店「竹原」があります。さくら肉をいただけるお店は坂下町内には数多くありますが、竹原は精肉店が経営している焼き肉屋なので、より新鮮なさくら肉をいただくことができます。

こちらは精肉店。さくら肉専門店ですが、牛や豚も売っています。馬刺しだけでなく、“ふたえご”と呼ばれるさくら肉特有の脂がのった希少部位や、さくらハツ(心臓)、さくらレバー、モツなどの珍しい部位、さくらのたたきなんかも販売しています。

なぜこんなに種類が豊富なのかというと、竹原では馬1頭をまるまる仕入れているため、いろんな部位を新鮮なまま提供することが可能なのだとか。お店では肉を捌く様子も見ることができます。

併設された焼肉店でさくら肉をいただく

精肉店に併設された焼肉店へ。人気のお店なので、17時の開店と同時にお店に入りました。

会津のお酒をたくさん取り揃えています。全国的に有名になりすぎて地元でもなかなか手に入らない会津坂下町の名酒「飛露喜」もありました。

それではさくら肉をいただきましょう。まずは「さくらカルビ」(750円/1人前)。程よく脂が乗っています。焼きすぎないようにサッと火を通すくらいがちょうどいいですよ。

こちらは「さくらレバー(加熱用)」(650円/1人前)。濃厚な旨味とコリコリした食感が特徴的。臭みもなく、レバーが苦手な方でも大丈夫ではないでしょうか。昔から地元では生で食べていたくらい新鮮ですが、きちんと加熱していただきましょう。

馬刺しだけじゃない!ハツの刺し身やタタキも

おまちかねの馬刺し(780円/1人前)! きれいな赤身のお肉で、ねっとりした旨味と食べごたえのある食感が特長です。

醤油と、にんにくを混ぜた辛子みそ(こっちの地方では“電気味噌”ともいう)でいただきます。臭みなどはまったくなく、爽やかな肉の旨味だけが口のなかに広がります。

さくらハツ(心臓)の刺し身(650円/1人前)。馬のハツは珍しいですね、コリコリした食感です。

さくらのタタキ(780円/1人前)。火を通すことでまた違った味わいになります。赤身のやわらかい部分を使っているので、刺し身と違って厚みがあります。

さくら肉以外の肉も

さくら肉専門店ですが、牛や豚、鶏肉も扱っています。写真は牛タン。

「かいのみ」や「イチボ」など、脂の乗った牛肉の希少部位もいただけます。

会津では、さくら肉は赤身を中心に食べるので、同じさくら肉の名産地・熊本のように霜降り肉やタテガミを食べる習慣はあまりありません。ちょっと脂っこいお肉も食べたいなとなったら牛や豚を注文してみてはいかがでしょう。

竹原に来たら絶対注文するべし!「どてちん丼」

もはや竹原の代名詞にもなりつつある名物「どてちん丼」(650円/1人前)。さくら肉の中落ちをたたいて、ご飯に盛り付けたハーフ丼です。見た目のインパクト大ですね。

わさび醤油をかけていただきます。中落ちはあまり数がとれない貴重な部位ですが、塊を崩すとご飯が隠れるくらいたっぷりあります。

中落ちの脂も一緒にたたいているので、馬刺しと違い、こってりしていて脂の甘みを味わうことができます。これで650円は安すぎ!数が限られている上、大変な人気メニューなので事前の予約がオススメです。

最後はデザート。アイスを頼んだらパフェみたいなアイスが出てきました。これには子どもも大喜び。店内は広く、排煙もしっかりしているのでお子様連れでも安心です。

「竹原」へのアクセス

会津若松市街地から北西へ国道49号線を通って車で約20分。市街地を抜け、ローソンがある交差点を左に曲がって300mほどのところにあります。せっかくなら会津の馬肉文化発祥の地・会津坂下町で新鮮なさくら肉を食べてみませんか?

【住所】〒969-6565 会津坂下町字惣六1

【電話】024-283-1627

【営業時間】精肉店:09:30~19:00

焼き肉「たけはら」:17:00~22:00(ラストオーダー21:00)

【定休日】月曜日

【駐車場】あり(20台)

【ホームページ】http://ww51.et.tiki.ne.jp/~takehara/index.html