地面を黄色く染める樹齢800年の大銀杏と国指定重要文化財「長床」
会津にはいろんな紅葉スポットがあり、10月下旬頃から各地の山々で見頃を迎えています。山へ紅葉を見に行くのも良いですが、今回は国指定重要文化財「新宮熊野神社 長床(ながとこ)」と、黄色く色づいたご神木の大銀杏を見に行きました。
立派なしめ縄の大鳥居と参道
「新宮熊野神社 長床」(以下、長床)は喜多方駅から10分ほどの場所にあります。神社はもちろん、とても見事なご神木の大銀杏を見に、たくさんの人が訪れます。特に紅葉のシーズンになると大銀杏の落ち葉が黄色の絨毯のように地面を彩ることでも有名で、この日(11月初旬)も多くの観光客やカメラマンで賑わっていました。
太くて立派なしめ縄です!
鳥居をくぐると、燃えるような紅色の楓がありました。夕日に照らされた鳥居と見事な景観をつくっています。
拝観料(300円/大人)を払い、参道を歩きます。すでに黄色く色づいた大銀杏が見えていますね。
参道の途中、右手に熊野神社の宝物殿があります。中には銅鉢や菩薩像をはじめとした国・県指定の重要文化財があり、見学することができます。
樹齢800年。圧倒的な存在感を放つご神木
大銀杏の近くまできました。とにかく太い!そして高い!カメラにおさめるのも一苦労です。
奥へ進み、やっと全景をおさめることができました。高さ約30m、幹の太さ約7.7m。まだ完全に落葉が進んでいなかったので、この日は黄色の絨毯とまではいきませんでしたが、隣の長床に彩りを添えていました。
長床は熊野神社の拝殿
長床は950年以上前、熊野神社の拝殿として平安時代末期に建てられたものです。当時の貴族の住居であった寝殿造りがベースになっているそう。壁や扉はなく、見事な茅葺屋根を等間隔に並んだ柱が支えています。
中に入ることもできます。吹き抜けになっていて、ひやりと秋の風が流れ込んできます。
境内には鐘もあります。こちらも県指定の重要文化財です。長床の奥にある階段を登ると熊野神社の本殿があります。今日はここまで。
長床へのアクセス
長床は喜多方駅から車で10分、塩川駅からは15分ほどのところにあります。駅からは少し離れたところにありますので、お車がないときはタクシーでの移動になります。
無料の駐車場はありますが、住宅街で周りの道も比較的狭く、行楽シーズンは人の出入りが多いので気をつけてお越しください。
【問い合わせ先】新宮地区重要文化財保存会
【住所】〒966-0923 福島県喜多方市慶徳町新宮字熊野2258
【電話】0241-23-0775
【営業時間】拝観時間:8:30~17:00 冬期(12月~3月)は土・日・祝日のみ見学可。
【料金】大人:300円、高校生:200円、中学生以下:無料