鶴ヶ城の天守閣から会津を一望。秋は紅葉ライトアップも

2018年は戊辰戦争から150年の節目の年。悲劇の舞台となった鶴ケ城の天守閣から当時の思いを馳せつつ、会津の町並みを眺めてきました。

会津のシンボル。赤瓦を使った日本唯一の天守閣

鶴ケ城といえば、戊辰戦争で悲劇の舞台となったお城。明治のはじめに取り壊され、現在の城は昭和40年に復元されたものです。会津の歴史を見守ってきたシンボルとも言える鶴ケ城へは、何度か足を運んだことがありますが、天守閣へ入るのは初めて。城の内部はどうなっているのでしょうか?

鶴ヶ城公園内にある駐車場(300円/2時間)に車を停め、城内に向かいます。石垣を抜け、お堀にかけられた橋を渡ります。

少し進むと、鶴ケ城が見えてきました。立派な石垣の上に佇む白壁のお城。平成23年から、新しく赤瓦の屋根になりました。

少し遠くから。城内の公園はとてもきれいに整備されています。春は桜、夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪に覆われた銀世界と、いろんな表情をみせてくれます。

早速チケットを買って中に入ってみましょう。チケットは410円(大人)、150円(小人)です。鶴ヶ城公園内にある茶室麟閣へも入れる共通券は510円です。開城時間は8時30分~17時まで(入城締切:16時30分)

城内は博物館として会津の歴史を伝える

城内は博物館になっています。建物は5層に分けられていて、それぞれの層で会津・鶴ケ城の歴史を紹介しています。訪れたときは戊辰戦争150年ということで、「1868年の会津藩」という企画展を開催していました。

入り口に入ってすぐ、何やら人影が…。ここは塩蔵として使われていた場所のようですね。

●これより先は撮影禁止

ちょっと残念ですが、ここからしばらく撮影禁止です。1層から3層まで、鶴ケ城の歴史と幕末の動乱について紹介しています。当時使われていた武器や道具の展示に加え、パネルや映像で会津の歴史が詳しく解説されていてとても見ごたえがありました。

4層から、撮影OKです(フラッシュ撮影は禁止)。ここでは会津ゆかりの先人たちがパネルで紹介されています。

いました、八重さん。大河ドラマ「八重の桜」で一躍有名になりましたよね。

いよいよ展望室へ

一番上の5層が360°のパノラマ展望室です。

ぐる〜っと会津若松市内を一望できます。紅葉がきれいですね。こうして見渡してみると、いかに会津が山に囲まれた盆地であるかがよくわかります。白虎隊が自害した飯盛山も見えますよ。あそこから、陥落していく鶴ケ城を見ていたのですね。

紅葉の時期はライトアップも

外に出る頃にはあたりが暗くなり、ちょうどライトアップが始まっていました。中で会津の悲しい歴史を学んだ後なだけに、赤く燃えるように照らされた鶴ケ城をみると、なんともいえない気持ちになりました。

鶴ケ城に別れを告げます。紅葉ライトアップは期間限定ですのでお見逃し無く。

●鶴ケ城紅葉ライトアップ2018

【期間】10月19日(金)〜11月18日(日)

【時間】日没〜21:00

鶴ケ城へのアクセス

会津若松駅から鶴ケ城へ行く場合は、まちなか周遊バス「ハイカラさん」がおすすめ。帰りはハイカラさんと逆周りの「あかべぇ」で。どちらも距離に関係なく、1回の乗車で大人210円、小人110円です。「鶴ヶ城北口」で降りて徒歩5分です。

1日フリー乗車券が大人600円、小人300円ですので、会津若松市内を観光する際はぜひご利用下さい。

【運行時間】

ハイカラさん:8時00分~17時30分まで30分間隔での運行

あかべぇ:9時15分~16時15分まで30分間隔での運行

●まちなか周遊バス(会津バス)

【住所】福島県会津若松市追手町1-1

【電話】0242-39-1251(会津若松市観光課)

【開城時間】8時30分~17時まで(入城締切:16時30分)

【駐車場】約360台