会津の行列店へ行く-その3「料理旅館 田事」の「わっぱめし」

会津の代表的な郷土料理のひとつ「わっぱめし」。以前、田季野へわっぱめしを食べに行きましたが、今回は田季野と人気を二分する人気店「料理旅館 田事」へ行ってきました。

昭和元年創業。皇太子ご夫妻も食べた「めっぱめし」

こちらは田事の外観。築100年以上の建物を活かしたお店で、「料理旅館」という名の通り宿泊もすることができます(客室は8室のみ)。七日町周辺にあるので、観光の合間にこちらでわっぱめしをいただく方も多いことでしょう。

今回は平日に、しかも予約をしてから行ったのでスムーズに入れましたが、私達のすぐあとが団体さんの予約でいっぱいのようで、時間通りに来てほしいとのこと。週末だったら行列は必至ですね。運が良かったです。

軒先には提灯。ん?「めっぱめし」??

どうやら田事では「わっぱめし」ではなく「めっぱめし」として提供しているようです。というのも、会津ではもともと「わっぱ」のことを「めっぱ」と呼んでいて、その名残で田事ではめっぱめしなんだとか。ですのでこの記事でもめっぱめしと表現します。

中に入ると、老舗旅館らしい重厚感のある雰囲気です。大きな柱時計など風情がありますね。実は田事のめっぱめし、皇太子ご夫妻も召し上がったこともあるのだとか!お店で食べたわけではないのですが、大変おいしいと舌鼓を打っていたそうですよ。

こちらは個室席。囲炉裏が素敵ですね。蓑やかんじきが飾ってあって、雪国・会津の暮らしぶりが伝わってきます。他にも機織り機があったり、店内を見て回るだけでも十分に楽しめます。

めっぱめしだけでなく、いろんな郷土料理が楽しめる

こちらはめっぱめしとセットで注文した会津味噌を使った田楽。めっぱめしの前に提供され、まずはお腹を落ち着かせます。あつあつの田楽に甘く味付けされた味噌が絶妙にからまっています。

私が注文したのは「鮭せいろめっぱめし(こづゆ・味噌田楽セット/1,450円)」。会津の郷土料理「こづゆ」もセットになっています。蓋を開けた瞬間、鮭とごまの香りとともに、蒸気がもわっと。食欲をそそりますね。こづゆも、貝柱やしいたけのダシが効いた本格的な味です。

鮭せいろ単品(汁付き)だと950円。七日町周辺で、これだけしっかりしたお店なのに、結構リーズナブルではないでしょうか?また、女性にうれしい「ミニめっぱ」もありますよ。

1番の人気メニュー「しらすせいろめっぱめし(こづゆ・味噌田楽セット/1,450円)。ふっくらしたしらすに、大葉とゴマの風味が最高です。

季節限定のめっぱめしも。秋(9月〜11月頃)は「きのこせいろ」

こちらは秋限定(9月〜11月頃)の「きのこせいろめっぱめし(汁付/1,250円)」。きのこの香りがたまりません。季節ごとに限定のめっぱめしがあって楽しいですね。

ご飯はもちろん会津産のお米。きのこの程よい塩加減が、つやつやでほくほくのお米にマッチしています。ぺろりと完食、ごちそうさまでした。

「料理旅館 田事」へのアクセス

「料理旅館 田事」は七日町周辺にあり、観光のついでに立ち寄るにはとてもいい場所にあります。宿泊をして、ここを拠点にして会津観光を楽しむにもいいですね。週末は混雑が予想されますのでぜひ予約を。

〒965-0043 福島県会津若松市城北町5-15
TEL 0242-24-7500(代) FAX 0242-24-9182

【お食事】
昼 11:30~14:00(13:45 ラストオーダー)
夜 17:30~21:00(20:30 ラストオーダー)
・予約優先 ・不定休

【ご宿泊】
チェックイン 16:00~ チェックアウト ~10:00